幼稚園日記
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年長組 生活のひとコマ(配布物を自分で管理)

2023年4月生活の姿より・・・自分のことは自分で、頑張って取り組んでいます!

早いもので年長に進級してはやひと月。最高学年の年長として、年少さんの世話や当番活動に勤しんでいます。

そんな頑張り屋さんの年長の子ども達は、自分のことも意欲的に取り組んでいます。その中の一つに、先生から配布されるプリント類などを自分で折ったり、まとめたりしながら、通称「ぞうさんバック」にしまっています。大人になると難なく行えることですが、幼児にとってはこの「プリントを受け取って、しまう」という行為にもたくさんの学びがあります。

例えば、入れるプリントの向きはどうしたらいい?バックの大きさに合わせて、「縦かな?」「横かな?」とよく見て考えることに始まります。そしてサイズが大きい手紙は折ってからしまう必要があります。紙の形は長方形だったり、何枚か重なっていたり・・・そこで活かされるのは、普段遊んでいる「折り紙」の体験です。配布されるプリント類は折り紙と違って正方形ではありませんが、端と端を合わせて丁寧に折る様子も見られました。子どもの遊びは単なる遊びではなく、生活していく力に繋がっているのです。また、先生が一人ずつ手渡しをするのではなく、呼ばれたら自分で取りに行きます。しかも名前ではなく番号で呼ばれ、更に番号も順番ではなく、いつ呼ばれるのか注意して聞いていないと分かりません。意識して聞きつつ、そろそろかな・・・と見通しを持ちながら順番を待っている姿がありました。一緒にテーブルを囲んでいる中央に人数分のプリントが置かれ、そこから1枚ずつ自分の分のプリントを受け取るのですが、誰よりも早く欲しい!と取り合う姿はなく、テーブルによっては「はいどうぞ」と自ら進んで配り、「ありがとう」と受け取るなど、互いを思い合う姿に内面の成長を感じる瞬間がありました。

今年度の年長の保育で大切にしていることの一つに、「準備から片付け(始末)までを、自分で、時には仲間と一緒に主体的に取り組む」ということがあります。先日行った栽培活動も、プランターへの土入れから子ども達が参加していました。この手紙類を丁寧に自分で折ったり、しまったりというこの活動にも、年長の先生達が大切にしている「自分で考えて、主体的に取り組む」というねらいが反映されています。